
インタビューしたさいの音声は録音することが一般的です。
インタビュー内容をもとに記事を書く場合、メモだけだと内容のミスや漏れが生じ致命的だからです。
「インタビューを録音するには何で録音すればいいの」
「インタビューを録音するメリット・デメリット」
「録音するならメモを取らなくてOK?」
インタビューの音声を録音するさいの注意点について解説します。
目次
インタビュー録音機器はどれが優れているのか?
インタビューを録音するには、スマホ、パソコン、レコーダーの3種類の選択肢があります。録音機能に優れているのはどれなのか? それぞれの特徴を紹介します。
録音機能が優れているのは?
ネット上には、パソコンやスマホの録音の音質は悪く、専用のレコーダーの方が優れていると述べている情報を目にします。
しかし、最近(2022年末ころ)私が、スマホ、パソコン、レコーダーによる3つの録音を試し音声の質を確認たところ、スマホやパソコンの録音機能がレコーダーより劣っているということはありませんでしたし、むしろ優れているように感じました。
リモート勤務の増加に対応して、スマホアプリやパソコンもバージョンアップしており驚くほどクリアに音声の録音が可能になっていたりするのです。
録音機器
スマホ
インタビューを録音するさい一番簡単なのがスマホで録音する方法です。スマホの録音アプリをインストールして録音します。
評判のいいスマホ録音アプリをインストールしておきましょう。
スマホの録音アプリには、録音のみのアプリと文字起こし機能がついているアプリがあります。
今おすすめなのはCLOVA Noteです。アプリをインストールして録音して、ワンクリックでテキスト化して文字起こしすることができます。
パソコン
パソコンの録音機能であるボイスレコーダーで録音します。
昔は録音のスマホアプリやパソコンの録音機能は低かったのかもしれませんが、パソコンのボイスレコーダーの録音機能は以前より優れていると感じます。
またインタビューを単発で行う場合には、わざわざレコーダーを準備する必要もなく、スマホアプリやパソコンの録音機能で充分です。
レコーダー
インタビューを繰り返し行うインタビュアーは、やはり専門の録音レコーダーがあると便利心というのもあります。
スマホやパソコンは、さまざまな機能を有しているので便利ではあるのですが、録音専用のほうが扱いやすく操作ミスの生じる可能性が少ないとは思います。
スマホアプリや、パソコンの録音機能と比較して、レコーダーの方が機能が優れているとは感じませんが、音声録音専用のレコーダーのほうが、インタビューイーに対して音声にこだわっているといったような印象を与えることもできます。
インタビュイーに与える印象を重視する場合はレコーダーを準備するとよいでしょう。
レコーダーの購入するさいは、必ず保存形式をチェックしましょう。使用する文字起こしツールで使用できるファイル形式に合ったレコーダーを購入しましょう。
インタビューの録音するメリット・デメリット
インタビューを録音するには以下のメリットがあります。
- 録音だけでも記事が書ける
- メモらずインタビューに集中できる
- 内容を別の角度から確認できる
- 内容の証拠になる
メリット
録音だけでも記事が書ける
インタビュー中、インタビュアーは後で記事を書くための記録として、パソコンやノートにメモを取りながら聞きます。
しかし、そのメモが読めない・・・ということはよくあります。単純に普段の字が汚いからというのもありますが。そんなときメモが読めなくても音声が録音されていれば何の問題もありません。
インタビューを録音するメリットは、記憶やメモに頼らず情報を記録できる点です。
短いインタビューなどは録音を取らないケースもありインタビュアーのメモや記憶のみで記事を作成するケースもあります。
しかしやはりインタビューは録音しておくとこんなことも言っていたっけと思い出せますし、ノートでは部分しか記録していないということもあります。
メモらずにインタビューに集中できる
録音しておけば、パソコンやメモ帳にメモを取らず、インタビュイーの話を聞くことに集中することもできます。
パソコンやノートにメモるとどうしても一度視線を下げたり、書くことに集中する必要があり、その間インタビュイーの話はどこかおろそかになってしまうものです。
そのため録音する場合は、メモらずにインタビューに集中するのも一つの方法です。
内容を別の角度から確認できる
例えば、誰かの話を聞いて、複数人の感想を聞くとかなり異なった感想を述べることがあります。
これは聞き手が自分のフィルターを通じて興味のあることにフォーカスして話しを聞いていることが原因です。
音声を再確認することで一回では気が付かなかった点に気が付いたり、情報を掘り下げたり、できるだけ公平に聞くことが可能になります。
内容の証拠になる
録音はインタビューの内容の証拠になります。完成した記事を確認したさい、インタビューイーからすれば、こんなこと言ったけな?と疑問に思うこともあるでしょう。そんなとき、音声は証拠になります。
デメリット
インタビューの録音も以下のようなデメリットがあります。
- インタビュイーに対して緊張感を与えてしまう
- 文字起こしの手間が掛かる
- 録音機器の準備の手間が掛かる
インタビュイーに対して緊張感を与えてしまう
「音声を録音しますね」と言われれば誰しも多少緊張してしまうものです。
例えば機器のわからないことを電話センターに問い合わせたことは誰もがあると思います。お客様センターの電話で「音声を録音しています」と言われれば、変なこと言えないなとはだれもが思うものです。
それと同じで自分の声が録音されるとなれば、ざっくばらんな内容やきわどい内容、後で何かの証拠になるような話題は避けなければならないと感じ、インタビュイーに緊張感を与えてしまうこともあります。
文字起こしの手間が掛かる
インタビューの文字起こしは想像以上に時間が掛かります。
録音したからと言って必ずしも文字起こしをする必要があるわけではなく、記事完成の確認のために聞き流す方も多いと思います。
しかし私は、時間は掛かりますが必ずどのインタビュー案件も文字起こしをしています。
例えば動画を見たあと、見ているときはなるほどなぁと思っても終わった瞬間、内容をほぼ忘れていると感じることはありませんか?
文字化することで、内容を整理したり、再確認したり、後で確認しやすくしておきます。
録音機器の準備に手間が掛かる
インタビューはやはり緊張するものです。
そのため録音機器のセッティングのさい、なぜか思うように動作しないとか、取れていないということは充分あり得ます。そんなとき手間が掛かるなと感じます。
新しい機器を使う場合は必ず動作を確認しインタビューの録音は必ず2つ以上で行いましょう。
インタビュー中のメモの方法
音声を録音しているのですから、メモを取らず、インタビューに集中するインタビュアーもいるでしょう。
ただ録音するから、メモを取らなくていいというわけではありません。
相手に対していく聞くことに集中しているからと言って、メモを取らないとそれで理解できるのかな?と不安感を与えてしまうはずです。
メモの方法
私はインタビュー中にメモは取ります。メモを取る内容は記事を書くための元となるためのメモではありません。
インタビューを行うために必要な内容、話の大筋や、聞きながら疑問に思った点をメモしていきます。
そしてある程度インタビュイーの話が終わった後にメモした疑問点を1つづつ確認していきます。
メモはパソコンと紙どっちがいい?
インタビュー中のメモはパソコンと紙どちらが良いのでしょうか?
私は以前はパソコンで行っていましたが、今はノートにメモをしています。
理由はパソコンだとメモの最中、どうしても目が下向きになり、キーボードを打ちながらインタビュイーの話を聞くことになり、相手に対して片手間で聞いているような印象を与えるからです。実際にはそんなつもりはなくてもです。
ノートのほうが、片手間で聞いている印象はあたえません。
どちらが良いというのはないのですが、自分がやりやすい方、印象がよさそうなほうを選択しましょう。
まとめ
インタビューを録音するにあたり
- インタビュー録音機器はどれがいいのか?
- インタビューを録音するメリット・デメリット
- インタビュー中のメモの取り方
について解説しました。
インタビューを録音するツールは、スマホアプリ、パソコン、レコーダーがあります。
リモートの普及によりスマホアプリやパソコンの録音機能は向上しているため、レコーダーでないと音声が悪いということは感じません。
ただ専用機器があった方が使いやすい場合などはレコーダーを使用しましょう。